精神科病院のメリットデメリット

精神科は「薬漬け治療」の場ではない

世間における精神科のイメージは、決してよいものではありません。
患者の話を妄想扱いし、強い薬を大量に処方することで薬漬けにし、薬なしでは生きられないようにしてしまう、そう考えて薄々病気を自覚しながらも精神科にだけは行きたがらない方もいらっしゃいます。

しかし、それは古いイメージと言わざるをえません。中毒性の強い薬はそもそも薬事法によりとうの昔に処方が許可されなくなっておりますし、なにより精神科自体のキャパシティーが限界に近い事から、患者を病院に依存させるメリットは皆無なのです。

無論、重度の患者に対して強い薬を用いることはありますが、それについても「~週間を超えて処方しない」というように厳密にルールが決まっており、それを破った場合は病院への報酬や営業許可そのものに対する重い罰が課されるため、現在では医者と患者が一丸となって、できるだけカウンセリングや生活改善を中心とした治療を目指しています。

相性のよい精神科の決め方は医師の人柄にあり

よい精神科医とはなんでしょう。外科医なら手術がうまければよいのですが、精神科医の良し悪しは一目で分かるようなものではありません。
一般にも経験則的にも、よい精神科医とは人間性の優れた人物であるといえるでしょう。精神病とはその多くが目に見えない病巣によるものです。
なので、単に患者の訴えを聞いてその要求どおりの処方するような医師ではなく、患者の話を親身になって聞き、真の病巣は何なのか、そして患者の求める処方が過剰でないかを真摯に考えられる医師こそが理想的精神科医ではないでしょうか。

しかし、いかに優れた医師であっても、ただ話を聞くだけでは患者の体質を完全に理解することはできません。人間には薬物の効きやすさに個人差があるため、最初は効かない程度の量から処方することも多く、そうした意味で治癒には時間がかかります。
それでも、一度受診し、医師と話すことがよい精神科選びの第一歩であることは間違いありません。